2013年11月12日火曜日

【音楽理論】作曲やアレンジのために音楽理論を学ぶ意味


4ヶ月で学ぶコード先作曲理論講座


Step One DTM School自由が丘教室は、年間1,000回以上開講する個人レッスンの中で得た音楽理論のレッスンノウハウを基に、約1年かけて当DTM教室にお越しの方からのご意見を集め、独自のオリジナル教材「コード理論講座」を制作しました。

また、そのオリジナル教材を使用した少人数制セミナー「コード先作曲理論講座」を2012年より開講、現在に至ります。

今回、 2013年12月7日より開講となる第三回目の「コード先作曲理論講座」の受講生募集をさせていただくにあたり、Step One DTM School自由が丘教室オリジナル教材「コード理論講座」を制作した経緯と、作曲理論を学ぶ重要性についてまとめました。



作曲理論(コード理論)を学ぶ重要性

「理論を学ばなくても作曲出来る」ってホント?


作曲理論を学ばなくても作曲出来るのは本当です。
「作曲理論(コード理論)は学ばなくても作曲は出来る」とおっしゃる方は多数おられます。
実際、私自身、中学生のときにギターを片手に作曲を始め、その頃は当然作曲理論をまったく知りませんでしたが、ギター弾き語りで1曲作ることが出来ました。

では、なぜ作曲理論を知らずとも曲を作ることが出来たのでしょう?
…これは、「私に才能があったから」ということを言いたいのではありません。

まず、私が作曲をするために最初に使ったのはDTMでもなく、本職のピアノ(キーボード)でもなく、現在はサブで使うことがあるギターです。

中学生のときにギターに興味を持った私は、Mr.Childrenの「名もなき詩」を練習し、ウルフルズの「バンザイ」を練習し…と、色々な曲のコードをギターで弾く練習を始め、スピッツに奥田民生…90年代中盤はとかくギターで弾き語りしやすい楽曲の宝庫でしたから、とにかく弾き語りばかりをしていました。

その経験が功を奏したのか、作曲理論を知らない中学生だった私が作曲することが出来たのは、何となく様々なコードやコード進行をギターで弾けるようになっていたからでしょう。

当時の私がどのように曲を作ったのかを具体的に申し上げますと、「名もなき詩」や「バンザイ」に登場するコード進行を自分なりに組み替えて作っていたのです。
そして、出来上がったコード進行に鼻歌でメロディーを乗せました。

実際、「理論を学ばなくても作曲できる」という方は、上記のような経験をたくさん積み、作曲出来るようになったというのが本当のところなのだと思います。

ここで、理論を学ばなくても作曲が出来る方の条件を挙げてみます。
  • ギターまたはピアノ(キーボード)でコードを弾くことが出来る
  • 歌が好き(歌うことに抵抗がない/カラオケが好き…など、上手である必要はありません)
  • 少なくとも5曲くらいは弾き語りをすることが出来る既存曲がある
つまり、上記のような条件をクリアしている方は、「理論を学ばなくても作曲が出来る」と言うのです。



なぜ理論を学ばなくても作曲が出来たのに、私は音楽理論を学んだのか?

曲を完成させるスピードが必要だったから


確かに私は中学生のときに作曲を始めましたが、最終的には音楽大学の作曲科に進学し、本格的に作曲を学びます。
この経験が、現在の私を形作ったと言えるのですが、作曲を本格的に学んだことによって、実際どのようなメリットがあったのでしょう?

それは、以下に挙げた私の職業作曲家としてのセールスポイントからわかります。
  • 曲を完成させるのが早い(12時間で1分30秒のデモを完成させたことがあります)
  • DTM/DAWソフトの操作が早い(…らしい/メインで使用しているCubase,Pro Toolsに限りますが)
  • 歌モノだけではなく、劇伴やCMなど、多彩なジャンルの楽曲を作ることが出来る(特にオーケストラや民族音楽系を書けるのが武器)
  • 納品レベルのクオリティー(ミックスダウン〜マスタリング含む)を作ることが出来る
上記の作曲家としてのセールスポイントのうち、「曲を完成させるのが早い」というのと「多彩なジャンルの楽曲を作ることが出来る」というのが重要で、例えば、12時間後の〆切の案件を振られたとしましょう。
これに対応出来るのは、無論「音楽理論を学んでいるから」以外の何者でもありません。

音楽理論を学んでいると、例えば、コード進行を作るにしても、案外選択肢が無数にあるわけではないことがわかります。
なおかつ、作ろうとしている楽曲の雰囲気に合わせることを考えると、もう次に行くコードなんて3択ぐらいしかないこともわかってきます。

〆切までに12時間しかないとなると、作曲にかけられる時間は3時間ぐらい。
作曲に3時間使ったら、あとは、残り9時間でアレンジやミックスに仮歌も自分で歌わなければなりません…そうなると、迷っている暇もないし、「メロディーが降ってくる」というような「キレイ事」もありません。

つまり、私は職業作曲家として、どんなオーダーにも対応出来るようにするために…それは、楽曲そのもののクオリティーはもちろん、無茶ぶりとも言える短納期の案件にも対応出来るスピードを身につけるために、作曲理論を学んだのです。


理論を学ぶ最大のメリットは「スピード」と「アレンジ力向上」

プロ志向のあなたも、趣味で楽しみたいあなたも…


過去、私が経験した中でなかなかタイトだった「12時間でゼロから作って納品」という実際あった例を持ちだしたために、大変ハードな話となってしまいましたが、もう少し身近なところでお話をします。

作曲理論を学ぶというのは、「作りたい方向の楽曲完成に向けて、次、自分が何をすれば良いのか?」ということがわかるということです。

作曲理論を学ぶということは、過去、世界中のリスナーが「こうすると良い曲になる」と認めたものを凝縮して学ぶことが出来るということで、「音楽を芸術と考えれば何をしたって自由」ではありますが、多くの方々は「芸術としての音楽=現代音楽(ジョン・ケージなど)」を聴く機会はほとんどなく、「大衆が求めている音楽=ポピュラー音楽=商業音楽」を聴いて、「自分も作曲してみたい」とお考えになっているのがほとんど。

音楽を商売にするかどうかはさておき、作ったからには「良い曲だね」「カッコイイ曲だね」と言われたいところだと思いますから、あなたが思い描く「良い曲」「カッコイイ曲」を作ることが出来るようになるためには、「作曲理論を学ぶ=過去評価された楽曲の作られ方を学ぶ」というのが手っ取り早いのです。

また、「理論を知らなくても作曲が出来る」は、ある条件をクリアした方ならば本当なのですが、「理論を知らなくてもアレンジが出来る」とは誰も言いません。

メロディーとコード進行は作ることが出来ても、理論を知らなければ、ベースパートを作ることも出来なければ、ストリングスパートなど、メロディーとコード進行以外に楽曲に必要な要素を加えることは、恐らくかなり難しいでしょう。

DTMを使うと、お一人で楽曲を完成させることが出来ます。
しかし、DTMの最大のデメリットは、バンドを組んでみんなで楽曲を完成させるという昔ながらの方法と違って、「演奏できる楽器、演奏したことがない楽器、見たこともない楽器」も含めて、全部自分でやらなければならないとも言えます。

そこで、これだけDTMが手軽に、身近になった今だからこそ、作曲理論を学び、楽曲を作るための基礎体力を身につけることが大変重要だと私は考えています。



作曲理論を学ぶにあたっての現実

作曲理論を「マスター」するためには、1〜2年の勉強期間が必要ですが…作曲理論を「マスターする必要なんてない」のが現実


いきなりネガティブなことを申し上げますが…、音楽大学や音楽専門学校で作曲理論を学ぶ場合、その学校のカリキュラムによると思いますが、だいたい1〜2年のカリキュラムが組まれていることが普通です。

私の出身校では、「ピアノコードワーク」という授業が2年間、「コードプログレッション(コードのつなぎ方)」という授業が1年間というカリキュラムが組まれていました。

しかし、実際のところ、音楽大学の入学試験の時点で、専門学校ならば入学してから学ぶようなものも理解していないと試験に合格出来ないレベルが出題されているため、実際私が作曲理論を学んでいた期間は、3〜4年間あったと言えるでしょう…。

でも、考えて見てください。
「作曲理論をマスターする」というのは、どういうことでしょうか?

これは、ありとあらゆる音楽ジャンルに対応するための知識をマスターするということです。

もう一度、考えて見て下さい。

あなたにとって、ありとあらゆる音楽ジャンルに対応するための知識が本当に必要なのでしょうか…?

実際、当教室にお越しの方で「ありとあらゆる音楽ジャンルを作りたい」とおっしゃる方は極々少数派です。

恐らく特に趣味で作曲を楽しみたい方にとって、「ありとあらゆる音楽ジャンルに対応する知識」は不要で、 作曲をするにあたって、本当に大切なものを学び、理解し、使いこなすことが必要なのではないでしょうか?

私が、年間1,000回を超える個人レッスンの中で常々考えるのは、作曲理論は奥が深すぎて自分の作りたい音楽にどう貢献してくれるものなのか、非常にわかりにくいものとなっており、その作曲理論を教える立場にあっては、ただの知識の押し付けではなく、「作曲するためには何が必要なのか」ということを、音楽理論をお教えする中で生徒さんに伝えていかなければならない…ということ。

通常、音楽理論を教える立場の人間は、一個人作曲家としては、作曲理論の裏付けをいちいち考えることもなく、感覚的に作曲やアレンジが出来るスキルを持っていると思われますが、「作ることが出来る」と「教えることが出来る」はイコールではありませんから、作曲理論をお教えするにあたっては、コード理論において、転調を伴わないダイアトニックコードだけの状態で、どれだけスムーズにコード進行を導けるか…そこに時間をかけるべきと考えています。

ここで、当DTM教室が、実際にサポートさせていただいている例を挙げましょう。

他の教室さんで、本格的なJazz理論(バークリーメソッド)を学んで来られたのち、DTMの使い方を学びに当教室のレッスンを受講されるようになった方がいらっしゃいます。

かなり高度な音楽理論も学ばれたようで、音楽理論を学んだときのノートを拝見しますと、 「ドリアンスケール」や「オルタードスケール」、「コンディミスケール」なども出てきます。

しかし、ここで問題なのが、「ドリアンスケール」ですとか、「ミクソリディアンスケール」や「テンション」など、どちらかと言うと、コード理論書の後ろのほうに登場するような難しい音楽理論を習ったはずなのに、そもそもそれが自分の作りたい音楽とどう関係しているのかがわからない…という状況に陥ってしまわれているということ。

 そこで、私はこのように提案します。
「点と点を線で結ぶために、基礎に戻ってみましょう」

というのも、私はドリアンスケールを知っていますが、「あえて」ドリアンスケールを使って曲を作ろうとしたことは、ほとんどないからです。

私達は、「音楽理論マニア」になりたいわけではありません。
私達は、「良い曲」が作りたいのです。

ならば、ドリアンスケールを学ぶ必要は今のところありません。
別のことを学びましょう…もっと作曲にとって大切な「誰もが理解したい理論」と、「コード選びのセンス」を。



当DTM教室「コード先作曲理論講座」のポイント

全員が学ぶべき作曲理論だけを抜粋


最初に申し上げますと、当教室オリジナル教材「コード理論講座」及び少人数制セミナー「コード先作曲理論講座」は、作曲理論のすべてを網羅したものではありません。
しかし、その代わりにどんなに丁寧で親切なコード理論書でも、80ページで終わらすような内容を倍以上のページ数を割いて、「コードを選ぶセンス」について、理論的な側面から説明しています。

また、「コードを選ぶセンス」を身につけていただくために、たくさんの練習問題をご用意しています。

そして、「J-Pop」や「歌謡曲」で使用されていることが多いコードやコード進行を抜粋し、「作り手のセンス」を感情論だけではなく、理論的に解き明かします。

もちろん、コードやコード進行を理解するために必要な基礎知識も盛り込みました。

ちなみに、当教室にお越しの方で「王道J-Popを作りたい」とおっしゃる方は実はそれほど多くいらっしゃらないのですが、あくまで私が「J-Pop」や「歌謡曲」にフォーカスした理由はきちんとあります。

今現在、洋楽志向だったり、クラブ・ミュージック志向だったりするあなたも、恐らくほとんどの方が童謡を通過し、サッカー日本代表の試合でアンセムとして歌われた「翼を下さい」など、小学校の音楽の教科書に採用されているような歌謡曲を歌い、街中で「J-Pop」を耳にしてきていると思います。

そこで、世界的に見た日本特有のサブカルチャーである「J-Pop」や「歌謡曲」を叩き台にしておくのは、現代のポピュラー音楽の基礎を作ったクラシック音楽を語るより、ポピュラー音楽理論の行き着く先であるジャズを語るより、ずっと受け入れやすいと考えたのです。

どのJ-Popでも、どの歌謡曲でも使われているコードやコード進行…これは、どのような音楽ジャンルを志向している方でも基礎として学んでおくと、あなたが本当に作りたい楽曲への最短ルートが見つかります。

どうぞ、作曲にお悩みの方は、Step One DTM Schoolの少人数制音楽理論講座の受講をご検討下さい。

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