MacBook Pro 15inch 2018 Corei9モデルをDTMで3ヶ月使い倒したレビュー

MacBook Pro 2018

こんにちは、Step One DTMスクール自由が丘教室です。

さて、私は2018年7月末にMacBook Pro 15inch 2018 Core i9 6コアモデルを購入しました。

購入したスペックはこちら

MacBook Pro 2018 CTO内容

  • 第8世代の2.9GHz 6コアIntel Core i9プ‍ロセッサ(Turbo Boost使用時最大4.8GHz)
  • Radeon Pro 560X(4GB GDDR5メ‍モ‍リ搭載)
  • 32GB 2,400MHz DDR4メモリ
  • 1TB SSDストレージ
  • バックライトキーボード – 日本語(JIS)
  • 総額423,800円(税抜)

これにAppleCareと消費税が乗っかりましたので約50万円…高額な買い物でありました…。

ただ、ここまで盛っておけば、5年使えるでしょう、きっと。

そう考えると、メインマシンを3年で買い替えることを基本サイクルとしてた私からすれば必要な投資。

また、

「もっとパワーを。」

「もっとパフォーマンスを。」

「もっとプロのために。」

Appleの本気のメッセージが込められた製品をAppleファンとしては使ってみたい。

というわけで、購入したMacBook Pro 15inch 2018 Core i9 6コアモデル、3ヶ月に渡ってDTMで使い倒してきましたので、私が感じた感想を記事にさせていただきます。

サーマルスロットリング問題について

動画編集では問題になったが、DTMでは!?

MacBook Pro 15inch 2018 Core i9 6コアモデルが発売された当初、大変話題になったのがサーマルスロットリング問題です。

MEMO

サーマルスロットリングとは?

パソコンに高負荷をかける(いわゆる重い作業)と、CPU(←DTM用途にとても重要)なりGPU(←DTMにはさほど関係ない)が熱を持ちますが、この排熱が上手くいかず、CPUなりGPUがある程度の高温になると、一旦本来の性能からパワーを落として、これらの温度を下げ、機器を保護しようとする機能のことです。

なお、サーマルスロットリングが起きるような高負荷作業をDTMでやるのか…と言えば、あまり心配しなくても良いだろうと思っていました。

実際、MacBook Pro 15inch 2018 Core i9 6コアモデルでサーマルスロットリングが起きてしまい、本来の性能が発揮できないことを提唱された方も、4K動画の書き出しテストの中で見つけた話で、DTMの話ではないのです。

以下、大変有名になった動画で、日本語訳が付きましたね。

また、Appleの最新情報の解説がとてもわかりやすく、いつも楽しく拝見しているYoutuberの「Appleが大好きなんだよさん」も、上記の動画を受けて、同様に検証されています。

なお、Appleもこの問題を認識し、既にmacOSの修正アップデートが配布されていますので、ひとまずこの問題は現在、収束しているようです。

参考 Apple、「MacBook Pro(2018)」のサーマルスロットリング修正OSアップデート公開ITmedia NEWS

Cubaseでサーマルスロットリングを検証

4K書き出しなど、動画制作で問題が起きていたならば、DTMの書き出しはどうなのでしょうか?

収束しているとはしても、少し気になって私なりに検証してみました。

MacBook Pro 2018 Cubase動作テスト

上記画像…楽曲コンペに提出するデモくらいのクオリティー、トラック数の曲を再生し、その時のCPUの動作状況を画面収録しています。

ファイルサイズの関係で画質が劣化しており、少し見づらいかもしれなくて申し訳ないのですが、CPU温度が95〜96℃をマークしている状況で、CPU動作クロックを表すFrequencyが常に2.9GHzを超えていることから、きちんとターボブースト(一時的に性能を上げる機能)が効いているし、Core i9がきちんと仕事をしていることがわかります。

もちろん、私はコンピューターの専門家ではありませんので、厳密言うと違うのかもしれません。

しかし、Appleのサーマルスロットリング修正OSアップデートはもちろん適用している状態で、4K動画編集や書き出しに比べて、圧倒的に軽い作業となるDTMでは、問題は見当たらないということなのでしょう。

スペックアップした恩恵を体験出来るか

初代Touch Bar MacBook Pro 15inch 2016 Corei7からの買い替え

今回は、MacBook Pro 15inch 2016 Corei7モデルからの買い替えでした。

MacBook Pro 15inch 2016 Corei7モデルは、Touch Barが初めて付いたMacBook Proだったのですが、やはり、Apple製品も大きくモデルチェンジしたばっかりのものはあんまり良くない…というジンクスがそのまま当てはまるパソコンでした。

個体差もあるでしょうが、私が使っていたMacBook Pro 15inch 2016 Corei7モデルは、Bluetoothの調子がとにかく悪かったし、それ以前に使っていたMac mini 2012 Corei7クアッドモデルと比較しても、普段DTMで使っている分には劇的に性能が上がったと感じにくいものでした。

そのため、私の経験で言ってしまうと、MacBook Pro 15inch 2016 Corei7モデルがまぁまぁストレスの溜まるものだったので、MacBook Pro 15inch 2018 Core i9 6コアモデルに買い替えて、スペックアップの恩恵を預かりまくっています。

DTMにとってメモリの多さは正義

メモリーを32GBまで積んでいるおかげで、バンバンメモリーを消費しまくるソフトシンセを立ち上げても、キビキビ動く。

Vienna Ensemble Proを使って、もう1台ソフトシンセ用Macを立ち上げる必要もない。

主にオーケストラ系の曲を作っているときに、あの音源ならどうだろう…なんてふと思い立って、何個もメモリ消費量が多いオーケストラ音源を立ち上げても、メモリ不足でDTMソフトが落ちるとか、そんな心配もない。(全く落ちないというはないのですが…気にならない程度に改善)

内蔵ストレージがHDDであった一昔前に比べると、内臓フラッシュストレージが早くなったおかげで、メモリーが足りないことが動作に影響するというのも感じなくなってきましたが、それでもメモリーが不足している状態でCubaseでWAVなりMP3書き出しをすると、5分の曲なのに30分書き出しにかかったり…なんてことがありました。

DTMにおいてCPUの性能の高さは正義

トラック数が多くなってきて、プラグインエフェクトもたくさん使っている完成の状態に近づいてくると、音がブチブチ途切れるようになるということが、一昔前ならば当たり前のように起きていました。

音切れを解決する方法
  • オーディオインターフェースのバッファーサイズを上げる(レーテンシーが大きくなる)
  • フリーズ機能を使用して同時に鳴るソフトシンセの数を減らす(フレーズを変えたくなった時にめんどくさい)

ちょっと前なら、上記のような作業効率にダイレクトに影響する方法で音切れを回避していましたが、MacBook Pro 15inch 2018 Core i9 6コアモデルで作業していると、途中でバッファーサイズを変えるなんてことをやったことがありません。

普段、バッファーサイズを256に設定して使っているのですが、そのまま作曲→音作り→アレンジ→ミックス→動作重めのマスタリング用プラグインエフェクトであるiZotope Ozone 8をかけて書き出し…なんてことも可能になりました。

DTMではないところで少しだけ不満も

外部ディスプレイを使用するときに少し問題が…

MacBook Pro 15inch 2018 Core i9 6コアモデル単体で使っていれば問題にならないものの、ノートパソコンを制作のメインマシンにしようとしたら、やっぱりやりたくなるのが、外部ディスプレイの使用です。

DTMで細かなMIDIデータの書き込みをすることが日常茶飯事の人間からすると、15inchの表示域で仕事をするのは大変辛く、私は自宅で以下のディスプレイをMacBook Pro 15inch 2018 Core i9 6コアモデルに繋げて使っています。

LG モニター ディスプレイ 27UK600-W

【Amazon.co.jp限定】LG モニター ディスプレイ 27UK600-W 27インチ/4K/HDR10対応(標準輝度:350cd/㎡)/IPS非光沢/HDMI×2、DisplayPort

LGの4Kモニターです。上位機種はUSB-C接続に対応し、MacBook Proに電源まで供給出来るようですが、CPU負荷がかかるようなDTM用途でMacBook Pro 15inchに使うとワット数不足になると思ったので、下位機種を選びました。

Dell ディスプレイ モニター UP2516D 25インチ

Dell デジタルハイエンドシリーズ UP2516D 25インチワイドモニタ

Mac miniとApple Thunderbolt Displayの組み合わせで使っていたときに、Apple Thunderbolt Displayが故障し、その代わりとして購入したモニタです。

2560×1440の解像度で、非RetinaのiMacやApple Thunderbolt Displayと同じだったという理由で使っています。

4Kモニタ+WQHDのデュアルディスプレイで使うと動きが怪しい

この2つのディスプレイを繋げて、MacBook Pro 15inch 2018 Core i9 6コアモデルをクラムシェルモードで使うと、表示がカクカクしてしまうことがあったり、CPU負荷がそれほど高くないような状態でも音切れが発生してしまったり…。

なお、Safariですとか、Photoshopですとか、音楽制作をしていないときは気にならないのですが、DTMを使っているとき、Cubaseを使っているときにストレスになります。

スペック上は、4Kディスプレイを2枚繋ぐことが出来るはずなので、片方がWQHDということもあり、フルでグラフィック性能を使っていることはないと思うのですが…

MEMO

ディスプレイを接続していたケーブルを変えたら解決しました!

こちらについては別記事にて公開予定です。

まとめ

今時、パソコンに40万円以上というのはなかなかな価格ですが、自宅のフル制作環境を持ち出すことが出来る夢のマシンが、MacBook Pro 15inch 2018 Core i9 6コアモデルです。

オーディオインターフェース(Universal Audio apollo twin Quadが最高です)とモニターヘッドフォン(Sony MDR-CD900ST)、コンパクトなMIDIキーボードがあれば、どこだって作業が出来ます。

これで安心して旅行行けますね…実際、旅先で簡単な修正→書き出し→納品ぐらいなら何度も経験しています。

デスクトップパソコンと全く同じことが持ち運びがきくノートパソコンで、しかも、重さも2kgを切っていて、1.83kgという軽さ。

高かったですが、ようやく理想のMacBook Proを手に入れることが出来たと思い、大変満足しています。

DTM講師

MacBook Pro 15inch 2018 Core i9 6コアモデルは、心配された不具合も解消されているようですし、DTMヘビーユーザーの期待を裏切らない働きをしてくれます。おすすめです!