ボーカルのミックスに使いたいエフェクト5選

ボーカルレコーディング風景

こんにちは、Step One DTMスクール自由が丘教室です。

今回はボーカルのミックスでよく使っているプラグインエフェクトをご紹介します。

EQ系プラグインエフェクト fabfilter Pro-Q2

fabfilter Pro-Q2

fabfilter Pro-Q2は、スペクトラムアナライザーが大変見やすく、また、EQでブースト/カットしようとしている特定の周波数だけをモニタリング出来る機能もあるため、ボーカルのミックスに限らず、EQをしっかり使いこなしていきたいDTM初心者の方に、正しいEQの使い方を身につける上でぜひ使っていただきたいEQです。

なお、ブーストEQはさることながら、やや慣れが必要となるカットEQでも定評があるEQで、最初はビクタースタジオでTDの時にエンジニアが使われているのを見ましたが、今では色々な現場でエンジニアさんがミックスで使っているのを見かけます。

というわけで、ものは試しに購入し使いだしてから、私自身、音色の追い込みの精度がさらに高くなったと思っています。

なお、ここ数年Step One DTMスクール自由が丘教室のミックスレッスンでお持ち込みいただくレッスン受講者様のデータを見ると、「ローカットのし過ぎ」問題があります。

ボーカルにEQする場合、ノイズ対策のために間違いなくローカットをすることになるわけですが、これについてもローカットをすべきか、しないべきか、するとしたらどの周波数以下を切るべきか、なかなか判断がしにくいケースにおいても、fabfilter Pro-Q2を使えば、不必要にローを痩せさせることなく、適切なEQ処理が出来ます。

ダイナミクス系プラグインエフェクト WAVES Vocal Rider

WAVES VocalRiderボーカルを録るとき、コンプレッサーをかけながら録ってあげるとその後のミックスが楽になるため、私がボーカルを録るときにはコンプかけ録りをしています。

しかし、コンプかけ録りは、やり方を多少心得ていないと、録り音が悪くなってしまうことも…。
コンプかけ録りがうまく行かず、録り音が失敗してしまっている場合、ミックスではどうにも元の音質に戻してあげることは難しくなるという大きなデメリットがあります。

そのため、私はDTM初心者のミックスレッスンにおいては、コンプかけ録りをあえておすすめしないようにしていますが、実際のところは、コンプかけ録りをしないとAメロの音域が低いところでは小さく録れてしまい、サビになると急に音量が大きくなるといった、非常にミックスしにくい状態になってしまいます。

そこで、Vocal Riderの出番です。

Vocal Riderは、設定した音量以下になると音量を引き上げようとし、設定した音量を超えている場合は、音量を下げようとします。

なお、Vocal Riderは、ただ音量を上げ下げしているだけですので、コンプレッサーと違って音質を変えません。

Vocal Riderはそこが良いところで、あまりにもダイナミクスの幅が大きいボーカルをコンプレッサーだけで何とかしようとすると、コンプ→EQ→コンプ→EQと、何個もコンプとEQを数珠つなぎにしないといけなくなるところ、Vocal Riderを使えば、コンプでのダイナミクス処理がしやすくなります。

ダイナミクス系プラグインエフェクト WAVES RVox

WAVES RVoxWAVES RVOXは、コンプレッサーとして使うことも出来ますが、どちらかというと、リミッター/マキシマイザーのようなエフェクトです。

何よりもスレッショルドを下げるだけでどんどんボーカルが大きくなります(=ボーカルの音圧が上がります)。

また、あまりにも簡単に音圧を上げることが出来てしまうため、副作用としてノイズまで上がってきてしまうなんていうこともあるわけですが、複雑な設定をする必要がなくうまくノイズを落としてくれるゲート(Gate)が付いているので、S/Nをそれほど気にする必要もないのがWAVESならではの使い勝手の良いところです。

コーラス系プラグインエフェクト WAVES Doubler2

WAVES Doubler2WAVES Doublerは、複数のボーカルテイクを重ねることによって作ることが出来るダブ(ダブル)効果を、エフェクトで作ってしまうことが出来ます。

線が細く感じられるボーカルに厚みを持たせたいという使い方から、バッキバキのトラックにボーカルを載せると浮いて聴こえてしまうなんて時でも、WAVES Doublerを使えばうまく馴染んでくれます。

また、プリセットがよく出来ていますので、好みの音質になるプリセットを選んで、それでOKとしてしまえる簡単さも良いところだと思います。

私は、Pensado Vocalのプリセットから調整をすることが多いです。

ディレイ系プラグインエフェクト WAVES SuperTap 2-Tap

WAVES SuperTap2 2-TapWAVES SuperTap 2-Tapsは、ディレイとコーラスエフェクトを足して2で割ったようなエフェクトです。

普通にディレイをかけたいのであれば、WAVES SuperTap 2-Tapsは私にとって多機能過ぎるため、DTMソフト付属のディレイを使った方が調整もしやすく、作業が早いと思いますが、WAVES SuperTap 2-Tapsは、ディレイやリバーブとは一味違う「広げ効果」があります。

左右に広がったハモパートを作りたいなんていうときに使うと、効果テキメンです。

私が作る全ての曲に使うわけではないのですが、ハモを上下につけてダブルなんていう厚みが必要な曲の時には必ず立ち上げる15年以上お世話になっているエフェクトです。

安くなったWAVESはボーカルのミックスに最適

WAVES Gold最安価格

10年以上DTMを使っている方ならば、最近のWAVESの値崩れっぷりに悲しくなりませんか?

WAVES Goldは、もう2万円を切って、11,800円まで下がってしまいました…私は10万円を切った時に安いと飛びついて購入したのに…。

ただ、これから購入する方からすればチャンスです。

確かにWAVESは20年以上前からプロの定番エフェクトとしてずっとあり続け、逆に古くからあるということは、ユーザーインターフェースがイマドキではないといったことは言えます。

また、EQやコンプ、マキシマイザーなど1つ1つのエフェクトを見れば、WAVESを超える機能と音質を持ったプラグインエフェクトがたくさんあります。特にfabfilter Pro-Q2なんか、カットEQの定番WAVES Q10の立場を平気で脅かすほどの使いやすさと音質の良さを持っていますし…。

しかし、WAVESはこれからもずっとプラグインエフェクトの定番であることには間違いがなく、DTMソフト付属のプラグインエフェクトでは得られない便利さは健在です。

今回ご紹介したエフェクトは、WAVES Horizonに全て収録されていて、本記事公開時点では47,800円が日本正規代理店から購入した場合の価格ですが、キャンペーン価格の3万円代で購入できるお店もあります。

また、これらエフェクトは、単体でも販売されていて、セールもあったりして、25ドルとかで購入出来たりもします。

そのため、ミックスのクオリティーを上げたいと思われていて、まだWAVESをお持ちでない場合は、ぜひ値崩れしているWAVESを購入して使ってみて下さい。

DTMソフト付属のプラグインエフェクトだけでもクオリティーの高いミックスを作ることは出来ますが、何よりもWAVESがあるだけで作業効率が違いますし、簡単に目的の音に近づけることが出来ます。

個人的には、WAVESはPlatinumバンドルが一番おすすめです。

もちろん、Horizonの方がさらに多くのプラグインエフェクトが付いてきて良いのですが、WAVESを多く買うよりも、他のプラグインエフェクトも合わせて購入した方が良いと思っているからです。

特に、音圧を上げるためのマスタリングエフェクトに関しては、WAVESを超えるものがたくさんあります。

ただ、一番最安のWAVES Goldが全く使えないかと言えば、そんなことはありませんので、ご予算に合わせてお選びいただけたらと思います。

DTM講師

参考 市販CDレベルのミックスに近づけるようにWAVESの活用法を実践的に私の曲で学びたいのですが、対応可能ですか?Step One DTMスクール自由が丘教室